今回は自己破産の手続きで必要となる「家計収支表」について、特に収入項目の正しい記載方法を詳しく解説します。給与以外にも意外と見落としがちな項目があるんです!適切な記載方法を知って、スムーズな手続きを目指しましょう。
自己破産で家計収支表が重要な理由
家計収支表は、裁判所や破産管財人があなたの経済状況を正確に把握するための重要書類です。単なる形式的な書類ではなく、自己破産の可否を判断する重要な材料となります。
収入と支出のバランスを明確にすることで、以下の点が審査されます。
- 本当に返済能力がないのか(支払不能状態か)
- 浪費や賭博などの免責不許可事由がないか
- 隠し財産がないか
特に収入項目は、見落としや記載漏れがあると「意図的に隠している」という疑いを持たれる可能性もあるため、細心の注意が必要です。
基本的な収入項目と記載方法
主な収入項目リスト
家計収支表に記載すべき基本的な収入項目には以下のようなものがあります:
- 給与(手取り額):源泉徴収後の実際に受け取る金額
- 賞与(ボーナス):年2回など不定期でも必ず記載
- 副業収入:アルバイトやフリーランス収入など
- 年金:老齢年金、障害年金、遺族年金など
- 生活保護:受給している場合は種類と金額
- 児童手当:子どもがいる家庭の場合
- 児童扶養手当:ひとり親家庭の場合
- 失業保険(雇用保険):受給中であれば記載
記載方法のポイント
- 手取り額で記載する:税金や社会保険料が引かれた後の実際に受け取る金額
- 受取月に記載する:例えば賞与は年2回なら、その月にまとめて記載(月割りにしない)
- 資料と一致させる:給与明細や通帳記録と金額が一致するように
見落としがちな細かい収入項目
家計収支表の精度を高めるために、以下のような細かい収入も忘れずに記載しましょう。これらの項目が漏れていると、管財人から指摘を受ける可能性があります。
キャッシュバックや還元金
- デビットカードの現金還元:利用額に応じたキャッシュバック
- クレジットカードのキャッシュバック:年会費返還や利用特典など
- 携帯電話のキャッシュバック:機種変更時などの還元金
- 電気・ガスなどの契約特典:新規契約時などの特典金
臨時収入
- 不用品の売却収入:メルカリやヤフオクでの売却金
- 副業的な臨時収入:単発のアルバイトや報酬
- 謝礼金や祝い金:冠婚葬祭での受取金など
- 保険金の受取:医療保険や生命保険の給付金
財産からの収入
- 普通預金の利息:わずかでも発生した場合は記載
- 株式配当金:保有株式からの配当
- 不動産収入:駐車場収入や家賃収入など
- 投資信託などの分配金:運用商品からの収入
支援や援助
- 援助金(親族からの支援など):定期的な仕送りや援助
- 養育費:離婚後の子どもの養育費
- 慰謝料:分割で受け取っている場合
ポイント還元の取り扱いについて
楽天ポイントやdポイント、Tポイントなどの各種ポイントの扱いは、少し特殊です。
ポイント還元の基本的な扱い
- 原則として細かい管理は不要:付与のタイミングが不規則なため
- 現金化している場合は収入に:定期的にポイントを現金化している場合は収入として記載
- 高額ポイントの場合:数万円単位など高額の場合は記載が望ましい
ポイント記載の具体例
「楽天ポイントを毎月約3,000円分貯めて現金化している」といった場合は、その旨と金額を記載します。一方、「日常の買い物で少額のポイントが付与され、次回の買い物に使用している」程度であれば、特に記載は必要ないでしょう。
家計収支表の収入欄作成における重要ポイント
適切な家計収支表を作成するために、以下の点に特に注意しましょう。
正確性を最優先
- 実際に入金された金額を記載する:推測や概算ではなく、正確な金額
- 通帳に記載がある収支は必ず記入:通帳と一致しない金額は疑われる原因に
- 数か月に1回の入金は月割りせず、実際の月に計上:例えば児童手当は4か月ごとに支給なら、その月にまとめて記載
提出する資料との整合性
- 給与明細と金額を一致させる:手元に残る控えと提出する書類の整合性
- 通帳記録と照合する:特に臨時収入などは通帳記録から漏れなく拾う
- 説明できない入金があれば事前に説明を用意:友人からの返金など、理由を明確に
過去の収入との一貫性
- 過去の申告内容と大きな差異がないか確認:所得税の申告内容など
- 収入減少の場合はその理由を明記:失業や転職、病気など
- 季節変動がある場合はその旨を注記:繁忙期・閑散期のある仕事など
まとめ
家計収支表は自己破産手続きでよく指摘される代表的な書類です。細かい収入も含めて正直かつ正確に記載することで、裁判所や管財人の信頼を得ることができます。一見面倒な作業に思えるかもしれませんが、これは最終的にあなたの経済的再生への第一歩となる重要な作業です。
不明点があれば、担当の弁護士に相談しながら、漏れのない家計収支表を作成しましょう。適切な記載は、スムーズな自己破産手続きの成功につながります。
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