今回は「債務整理の相談中(まだ弁護士に正式依頼していない段階)に債権者から連絡があり、弁護士の連絡先を求められた場合の正しい対応」について詳しく解説します。このグレーゾーンの対応方法を知っておくと、余計なストレスを避けられますよ!
債務整理の相談中に債権者から連絡が来るケース
債務整理を弁護士に相談しているものの、まだ正式依頼していない段階では、債権者からの督促や取立ての連絡は止まりません。この期間は法的には何の保護もない状態です。
なぜ連絡が止まらないのか?
- 受任通知が送付されていないため
債権者は弁護士が正式に関与していることを知りません - 債務者本人への直接連絡が法的に禁止されていない段階
法律上、この段階では債権者は債務者に直接連絡してもOK - 相談しただけでは法的効力がない
弁護士に「相談」しただけでは、法的な効力は発生しません
よくある債権者からの問いかけ
- 「いつ返済できますか?」
- 「支払いが遅れていますが、どうされますか?」
- 「弁護士に相談しているなら、その弁護士の連絡先を教えてください」
- 「弁護士に依頼するつもりなら、いつ頃依頼するのですか?」
債権者への正しい対応方法と伝え方
債権者からの連絡に対しては、以下のように対応するのがベストです。
基本的な対応の3ステップ
- 弁護士に相談中であることを正直に伝える
嘘をついたり、あいまいな返答をすることはトラブルのもとになります。 - まだ正式な依頼はしていない段階であることを明確にする
「相談中」と「依頼済み」は法的に大きな違いがあります。 - 弁護士の連絡先を求められた場合は提供してOK
相談中の弁護士の連絡先を伝えることは問題ありません。弁護士側でも適切に対応してくれるでしょう。
おすすめの返答例
基本的な応答例
「現在、債務整理について弁護士に相談中で私だけで判断できません。まだ正式に依頼はしていませんが、検討している段階です。」
弁護士の連絡先を求められた場合
「現在、債務整理について〇〇法律事務所の△△弁護士に相談中です。連絡先は○○-△△△△-□□□□です。ただし、まだ正式に依頼した段階ではないので、受任通知等はまだ発送されていません。」
今後の方針について聞かれた場合
「現在、債務整理について弁護士に相談中で私だけで判断できません。正式に依頼するかどうかも含めて検討している段階なので、正式に依頼した際には、弁護士から受任通知が送付されますので、そちらをお待ちください。」
ポイントは相談中で「自分だけでは判断できない」ことを伝えると良いでしょう。
受任通知送付後はどうなる?法的保護の始まり
弁護士への正式な依頼手続きが完了し、弁護士から債権者へ「受任通知」が送付されると、状況は大きく変わります。
受任通知送付後の変化
- 消費者金融業者やクレジットカード会社からの取立ては法律で禁止
貸金業法24条の5により、貸金業者による債務者への直接連絡は禁止されます - 銀行や携帯電話会社も実務上は直接連絡を控える
法的義務ではありませんが、多くの場合は弁護士を通じた連絡に切り替わります - すべての連絡は弁護士を通じて行われる
督促や交渉はすべて弁護士を通じて行われ、債務者の精神的負担が大幅に軽減されます
受任通知の効果はいつから?
- 受任通知が債権者に到達した時点から効力が発生します
- 通常は発送から1〜3日程度で到達します
- 受任通知発送後もしばらくは連絡が来る可能性があるため、「弁護士に依頼し、受任通知を発送済みです」と伝えましょう
債務整理相談中の対応で避けるべきこと
相談中の段階での対応には注意点もあります。
- 返済約束をしない
「〇日に必ず払います」などの約束はしないこと - 新たな借入れをしない
債務整理検討中に新たな借入れをすると、債務整理後にトラブルになる可能性があります - 債権者に依頼予定の弁護士の方針を話さない
弁護士の戦略を先に伝えることは避けましょう - 焦って個人情報を開示しない
現住所や勤務先など、新しい情報を提供する必要はありません
まとめ
債務整理の相談中に債権者から連絡があった場合は、状況に応じて適切に対応することが大切です。
- 弁護士相談中:その旨を正直に伝え、必要に応じて弁護士の連絡先を提供
- 正式依頼済み・受任通知発送前:正式依頼済みであること、近日中に受任通知が届く旨を伝える
- 受任通知発送済み:受任通知発送済みであることを伝え、弁護士に連絡するよう促す
債務整理の手続きは一歩一歩着実に進めることが大切です。焦って情報を開示する必要はありません。弁護士に相談している段階であれば、その旨を伝えるだけにとどめ、正式な手続きを待ちましょう。
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