借金の返済が難しくなり、「できれば家や財産は手放したくない」「自己破産は避けたい」と悩んでいませんか?
個人再生は、住宅ローンなど大切な財産を守りながら、借金を大幅に減額できる法的な債務整理手続きです。
このページでは、個人再生の基礎知識から、相談前に知っておきたい不安や注意点、手続きの流れ、必要書類、実際の準備・申立て・再生計画の作成・認可まで、専門家のサポートを受ける場合も含めて、わかりやすく解説します。
「家族や職場に知られたくない」「どんな書類が必要?」「費用や期間は?」といった疑問にも具体的にお答えします。
住宅ローンを守りたい方、収入があり返済の見通しが立つ方、自己破産以外の選択肢を探している方は、ぜひご活用ください。
あなたの生活再建の第一歩を、ここから始めましょう。
個人再生ロードマップ
相談前
借金問題の深刻化と不安の発生
返済が困難になり、特に住宅や財産を残したいという希望がある場合。
「借金は減らしたいが、マイホームは手放したくない」
「自己破産は避けたいが、このままでは返済が厳しい」
「家族や会社に知られてしまうのでは?家族への影響は?」
「家や車は失うことになるのか?」
「将来的にどんな負担になるのか不安」
個人再生は住宅ローンがある方や、ある程度の収入がある方に適した債務整理方法です。自己破産と比べて財産を失うことがないのが特徴です。
相談前
債務整理の種類を調べる
自分の状況に合った債務整理方法を探ります。
ケーススタディや全般的な参考
任意整理:借金を整理して分割返済(減額効果が限定的)
個人再生:借金を大幅に減額して分割返済(住宅も残せる可能性あり)
自己破産:返済能力がない場合に借金を免除(財産は原則処分)
個人再生は借金総額が5分の1〜10分の1程度に減額され、住宅ローンは従来通り返済を続けられる可能性があります。
相談前
専門家への相談を検討
相談先を探し、不安や疑問点を整理します。
相談先の参考
弁護士事務所(法的手続きに強い)
司法書士事務所(費用が比較的安いケースも)
法テラス(収入が少ない方向けの支援あり)
自治体の無料相談窓口
相談前の悩み全般
個人再生は法的手続きが複雑なため、経験豊富な弁護士に依頼することをお勧めします。「住宅資金特別条項」に詳しい専門家を選ぶと良いでしょう。
相談前
相談前の準備
相談をスムーズに進めるための準備をします。
借入先一覧(借入先、借入額、返済状況をメモ)
収入関係の書類(給与明細、源泉徴収票など)
住宅ローン関係の書類(返済予定表、残高証明書など)
固定資産税の納税通知書(不動産所有者の場合)
家計の収支状況(毎月の収入と支出の内訳)
特に住宅ローンの状況と、毎月の家計収支が重要です。個人再生では「返済能力」の証明が必要になります。
相談・依頼
専門家へ初回相談
借金問題の専門家に状況を説明し、個人再生が適切か判断してもらいます。
初回面談全般
現在の借金状況の説明
収入や資産、生活状況の説明
住宅ローンの状況説明(住宅を残したい場合)
個人再生のメリット・デメリットの説明を受ける
小規模個人再生か給与所得者等再生かの判断
費用や今後の流れについての説明
個人再生では、毎月の返済能力と清算価値(破産した場合に債権者が受け取れる金額)が重要な判断基準になります。収入が安定していることが必要です。
相談・依頼
弁護士・司法書士への正式依頼
個人再生を進めることを決め、専門家に正式依頼します。
委任契約書の作成・署名
着手金の支払い(分割払いも相談可能)
債権者リストの提出
収入や資産に関する詳細情報の提供
委任状への署名
個人再生の費用は自己破産より高額になる傾向があります(着手金40〜60万円程度)。ただし、分割払いに対応している事務所も多いので相談しましょう。
相談・依頼
受任通知の送付
弁護士が債権者に受任通知を送付します。
個人再生手続き中の制約やポイント
全ての債権者に対して送付
送付後は債権者からの直接の取立てが停止
電話や訪問による督促がなくなる
債権者から取引履歴を取り寄せる
債務整理対象の銀行口座の凍結
支払いを一時的にストップ(弁護士の指示に従う)
事務所との関り
依頼後のアクシデント
受任通知送付後は、債権者からの連絡があれば「弁護士に依頼しています」と伝えるだけでOKです。ただし、住宅ローンは特別扱いになるため、弁護士と相談しながら対応しましょう。
申立て準備
必要書類の収集
個人再生申立てに必要な書類を収集します。
原本が必要なものとコピーで良いもの種類
原本が必要なものとコピーで良いもの種類
- 本人確認書類
住民票(世帯全員分・本籍地記載のもの)
戸籍謄本(全部事項証明書)
- 収入関係書類
家族分の資料
源泉徴収票(過去2年分)
給与明細書(直近3ヶ月分以上)
賞与明細書
所得証明書(課税・非課税証明書)
確定申告書(自営業の場合、過去3年分)
- 財産関係書類
家族分の資料
預貯金通帳のコピー(全ページ)
退職金に関する資料
不動産登記簿謄本・評価証明書
固定資産税の納税通知書
住宅ローン関係書類・返済予定表など
車検証・自動車評価額に関する資料
保険証券・解約返戻金に関する資料
有価証券関係の書類
- 借金関係書類(事務所対応)
借用書や契約書のコピー
債権者からの取引履歴
督促状や返済予定表
保証人情報(保証人がいる場合)
- 生活状況関係書類
家賃・光熱費などの支払い証明
健康保険・年金の支払い証明
教育費・医療費などの特別支出の証明
家族の収入に関する証明(同居家族がいる場合)
その他
個人再生は自己破産よりも提出書類が多く、特に収入や住宅関連の書類が重要です。弁護士と協力して、少しずつ集めていきましょう。
申立て準備
財産目録・債権者一覧表の作成
現在の財産状況と借金の詳細をリストアップします。
- 財産目録
清算価値について
現金・預貯金の残高
不動産(土地・建物)の評価額
住宅ローンの残債
車・バイクなどの評価額
生命保険・損害保険の解約返戻金
株式・投資信託などの評価額
貴金属・ブランド品などの評価額
退職金の見込み額
敷金・保証金などの返還請求権
- 債権者一覧表
債権者(借入先)の名称と住所
借入日と借入金額
現在の借入残高と利率
担保の有無と内容
保証人の有無と氏名
住宅ローンは別枠で詳細に記載
財産評価は「清算価値」算定の基礎となるため、正確に記載することが大切です。住宅の評価額は特に重要で、不動産鑑定が必要になる場合もあります。
申立て準備
陳述書・家計収支表の作成
個人再生に至った経緯や現在の家計状況を説明する書類を作成します。
- 陳述書
陳述書・報告書全般
個人再生に至った経緯(借入の理由や増加した原因)
家族構成等の情報
現在の収入状況と就労状況
今後の生活再建への見通し
- 家計収支表
毎月の収入(給与・年金・児童手当など)
必要経費(家賃・水道光熱費・食費・通信費など)
健康保険・税金などの公的支出
教育費・医療費などの特別支出
収支のバランス
その他(家計収支に関する)
陳述書は裁判官があなたの状況を理解するための重要な書類です。借金の理由や経緯を正直に記載しましょう。弁護士がサポートしてくれます。
申立て準備
再生手続きの種類の検討
個人の状況に応じた適切な再生手続きを選びます。
- 小規模個人再生
債務総額が5,000万円以下である場合
清算価値以上の返済が必要
債務総額の1/5〜1/10以上の返済が必要
債権者の決議が必要(不同意の場合は裁判所が判断)
- 給与所得者等再生
継続的な収入がある給与所得者・年金受給者など
債務総額が5,000万円以下である場合
将来の可処分所得の2年分以上の返済が必要
債権者の決議が不要(裁判所の認可のみで可)
給与所得者等再生は、安定した収入がある方に有利な手続きです。債権者の同意が不要なため、手続きがスムーズに進む可能性が高いです。
申立て準備
予納金・費用の準備
裁判所に納める費用(予納金)と弁護士費用を準備します。
- 裁判所への予納金
申立手数料:約1万円程度
予納金:約2〜20万円程度
収入印紙・郵便切手代:約1〜2万円程度
- 弁護士費用
着手金:約40〜60万円程度
報酬金:約10〜30万円程度
実費(交通費・郵送費など)
成功報酬(減額できた金額の一定割合)
- その他費用
不動産鑑定費用(必要な場合):約5〜10万円
評価証明書等の取得費用
個人再生は自己破産より費用が高くなる傾向がありますが、住宅などの財産を残せるメリットがあります。費用の分割払いについては弁護士と相談しましょう。
申立て準備
弁護士ヒアリング・申立書類の最終確認
弁護士と最終的な打ち合わせを行い、申立書類を確認します。
再生手続開始申立書の確認と署名(地域による)
債権者一覧表・財産目録の最終確認
再生計画案の内容確認と実行可能性の検討
住宅資金特別条項の内容確認(利用する場合)
不明点や不安の解消
今後の流れの再確認
申立書類に不備があると、裁判所から補正を求められて手続きが遅れる原因になります。特に再生計画案の実行可能性は重点的に確認しましょう。
申立て
裁判所へ申立て
準備した書類一式を裁判所へ提出します。
- 自己破産申立て後のポイントや生活の変化
- 自己破産・個人再生の申立て後の補正連絡・追完指示は当たり前?
- 破産開始決定後に個人再生は可能?
- 年度始めの裁判所事情 – 裁判所の繁忙期 –
- 個人再生で裁判所から質問攻め?慌てずに対応しよう!
- 個人再生中の車購入は可能?清算価値への影響と注意点
- 個人再生で裁判所からギャンブルに関する質問が来たら?
- 【個人再生】開始決定のポイントと3年・5年返済の選び方
- 個人再生の開始決定後に必要な追加書類について知っておこう!
申立て後全般
再生手続開始申立書
債権者一覧表・財産目録
収入・支出に関する資料
住宅資金特別条項に関する資料(利用する場合)
再生計画案(予定)
予納金の納付
申立ては通常、弁護士が代行します。申立日から約2週間~1ヶ月程度で再生手続開始決定が出ます。住宅ローンの支払いは継続する必要があります。
手続き中
再生手続開始決定
裁判所が再生手続開始を決定し、官報に掲載されます。
債権者への弁済が一時凍結される(差押えを含む)
個人再生委員が選任される場合がある
債権の届出期間が設定される(約1ヶ月)
再生計画案の提出期限が設定される
この時点で借金の取立てが止まります。住宅ローンは特別扱いで、引き続き返済を続けることになります。
手続き中
債権の届出・調査
債権者が裁判所に債権の届出を行います。
債権者による債権届出書の提出
財産状況等報告書(民事再生法124条,125条)
債権の内容確認と異議申立て(必要な場合)
住宅ローン債権者との協議(住宅資金特別条項を利用する場合)
債権額の確定手続き/一般異議の申述期間
届出された債権内容に誤りがあれば、弁護士を通じて異議を申し立てることができます。この段階で債権額が確定していきます。
手続き中
清算価値・最低弁済額の算定
再生計画で返済すべき最低金額を算定します。
- 清算価値の算定
不動産・動産などの財産評価
自由財産(99万円)の控除
住宅資産の評価(住宅資金特別条項を利用する場合)
- 最低弁済額の算定
小規模個人再生:債務総額の1/5〜1/10以上
給与所得者等再生:2年分の可処分所得以上
清算価値と比較して高い方
再生計画では、「清算価値」と「法定最低弁済額」のいずれか高い方以上の返済が必要です。この金額を3年以内で分割返済する計画を立てます。
手続き中
再生計画案の作成
どのように債務を減額し、返済していくかの計画を立てます。
- 小規模個人再生の場合
最低弁済額の計算(債務総額の1/5〜1/10程度)
清算価値の計算(財産を換価した場合の価値)
返済可能額の算定
原則3年以内の返済計画
- 給与所得者等再生の場合
可処分所得の計算(収入から必要経費を差し引いた額)
2年分の可処分所得以上の返済計画
清算価値との比較検討
原則3年以内の返済計画
- 住宅資金特別条項(住宅ローンがある場合)
住宅ローンの支払い継続の確認
住宅ローン債権者からの同意取得
住宅の評価額と清算価値への算入
住宅ローン以外の債務の減額計画
再生計画案は個人再生の核心部分です。弁護士と協力して、実現可能な返済計画を立てることが認可のカギとなります。返済能力の証明が重要です。
手続き中
再生計画案の提出
具体的な返済計画を裁判所に提出します。
弁済総額の確定(最低弁済額以上)
毎月の返済額と返済期間の設定(原則3年以内)
住宅ローンの取扱い(住宅資金特別条項を利用する場合)
返済方法の詳細(口座振込など)
不測の事態に対する対応策
再生計画案は実行可能性が重要です。無理のない返済計画を立て、裁判所や債権者を納得させる必要があります。
手続き中
書面決議(小規模個人再生の場合)
再生計画案について債権者による決議が行われます。
債権者へ再生計画案が送達される
債権者による書面決議
決議の結果確認(過半数の同意が必要)
小規模個人再生では債権者の決議が必要です。基本的には書面による決議となります。
手続き中
再生計画認可決定
裁判所が再生計画を認可し、正式に効力が発生します。
裁判所による再生計画の審査
認可決定の通知(債務者・債権者)
債務が再生計画の内容に変更される
住宅ローン以外の債務が大幅に減額
異議申立期間(約2週間)
再生計画が認可されると、元の債務は再生計画の内容に変更され、計画通りに返済していけば残りの債務は免除されます。住宅ローンは引き続き全額返済が必要です。
再生計画実行
再生計画に基づく返済開始
認可された再生計画に従って返済を開始します。
毎月の返済金の支払い(口座振込など)
住宅ローンの通常返済継続
返済記録の保管・管理
収入や支出に変化があった場合の対応
返済は指定された方法で確実に行いましょう。返済の証明書類は必ず保管しましょう。住宅ローンの返済は滞らないよう特に注意が必要です。
再生計画実行
再生計画の履行(3年間)
再生計画に基づいて、通常3年間の返済を続けます。
毎月の返済継続
返済状況の記録・管理
住宅ローンの返済継続
再生計画の履行中は、安定した収入を維持し、計画通りの返済を続けることが重要です。収入が大幅に増えた場合は計画変更が必要になることもあります。
再生計画実行
予期せぬ事態への対応
返済計画に影響する事態が生じた場合の対応です。
- 収入減少の場合
弁護士へ速やかに相談
最悪の場合、自己破産への移行検討
- 病気・失業など緊急事態の場合
弁護士への速やかに相談
ハードシップ免責の検討
返済が困難になった場合は、放置せずに早めに弁護士に相談することが大切です。状況によっては残額の全額免除が認められる場合があります。
完了
再生計画の完遂・債務からの解放
全ての返済を完了し、残りの債務が免除されます。
最終返済の完了
返済完了証明書の取得
住宅ローン以外の残債務からの解放
住宅ローンの通常返済継続
信用情報の回復開始(5〜7年程度で回復)
新たな生活の再建
再生計画を完遂すると、住宅ローン以外の債務は免除され、住宅を保持したまま経済的に再出発できます。信用情報は徐々に回復していきますが、数年間はクレジットカードの作成などに制限があります。
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