ネムレナイさん(40代)自己破産の体験談|700万円/浪費・現金化から免責まで
今回はネムレナイさん(40代・女性)からご寄稿いただいた自己破産の体験談です。クレジットカードやキャリア決済の現金化を長期間くり返してしまい、「免責されないのではないか」という不安を抱えながら、10社700万円超からの手続きに臨みました。約1年をかけて無事に免責が確定するまでを、ご本人の言葉でつづっていただいています。同じように現金化がやめられず苦しんでいる方に、希望を届けてくれる内容です。
投稿者プロフィール
- 仮名ネムレナイさん
- 年代40代
- 性別女性
- 職業未記載
- 家族構成夫・家族と同居(全員が同一キャリアを利用)
- 借金額合計 700万円以上/債権者 10社
- 原因浪費、現金化
- 手続き自己破産(免責確定)
- 期間依頼から終了まで約1年
- 依頼先弁護士1名の個人法律事務所
- 相談きっかけ初回相談で状況を否定せず受け止めてもらえたこと
- 特記事項クレカ・キャリア決済の現金化/家族全員のキャリア変更が必要に
依頼前に一番不安だったこと
ネムレナイさんが依頼前にもっとも心配していたのは、「そもそも本当に自己破産ができるのか」という点でした。長年のカード利用と現金化があったため、免責されないのではという不安が消えなかったといいます。
長年のクレジットカード利用や現金化をしていたため、本当に自己破産ができるのか、免責されないのではないかという不安がありました。また、家族の生活にどんな影響が出るのかも分からず、とても怖かったです。
編集メモ:クレジットカードの現金化は、割賦販売法・貸金業法の趣旨に反するグレー〜違法な行為とされています。こうした換金行為は自己破産の免責不許可事由(破産法252条1項各号)に該当し得ますが、たとえ該当しても、裁判所が事情を考慮して免責を認める裁量免責(同条2項)の制度があります。実際に免責が認められるケースも少なくありません。
借金が膨らんだきっかけ|現金化がやめられなかった日々
借入が膨らんだ原因は、クレジットカードの利用と、いわゆる現金化を長期間続けてしまったことでした。利用可能額が復活するたびに「もう一度だけ」と手を出してしまう、その繰り返しだったといいます。
私の場合、クレジットカードの利用と、いわゆる現金化を長期間続けてしまったことが原因でした。特に、みなしで利用可能額が復活するカード(私の場合はJCB)があり、「もう一度だけ」「今回は生活費だから」と理由をつけて使っていました。
一時的に口座に現金が入り、不安が薄れるあの感覚に、何度もすがっていました。気づけば、借金が減ることは一度もなく、返済のために別の枠を使い、利用明細を見るのが怖くなり、正確にいくら借りているのか、自分でも把握しないまま年月が過ぎていました。
「一時的に不安が薄れるあの感覚にすがっていた」という言葉は、現金化が単なるお金の問題ではなく、心の逃げ場になってしまう危うさを表しているように感じます。
債務整理を決断した理由|依頼した事務所について
依頼先は、弁護士の先生お一人で対応されている個人の法律事務所でした。派手な広告はなくても、初回相談での対応が決め手になったそうです。
大手事務所のような派手な広告はありませんでしたが、最初の相談時に話をしっかり聞いてくださり、状況を正直に伝えても否定せず受け止めてくださったことが、依頼を決めた一番の理由です。
良かったところ
こちらの不安に対して現実的で誠実な説明をしてくださったことと、手続きを着実に進めていただけたことです。また、費用面でも配慮していただき、無理のない分割払いに対応していただけた点がとても助かりました。
気になったところ
先生お一人で多くの案件を抱えていらっしゃるため、繁忙期には連絡までに時間がかかることがあり、その点は少し不安に感じることもありました。
手続き中に大変だったこと|キャリア決済と家族への影響
携帯のキャリア決済も限界まで使っていたため、破産手続きでは債権者に含めることになりました。家族全員が同じキャリアを使っていたことから、結果的に家族全員分のキャリア変更が必要になり、しかもそれが正月と重なったといいます。
我が家は家族全員が同じキャリアを使っていたため、結果として、家族全員分のキャリア変更が必要になりました。そのタイミングが正月と重なり、期限のある手続き、生活に直結する変更、「使えなくなるかもしれない」という不安の中で、短期間に多くの決断を迫られました。
借金は自分だけの問題だと思っていましたが、現実には、家族を巻き込む問題でした。また、夫に相談しなければならない状況の中で、怖くてなかなか言い出すことができませんでした。
借金は自分ひとりの問題だと思い込みがちですが、キャリア決済のように生活インフラと結びついた債務は、家族の暮らしにも直接影響してきます。ネムレナイさんの体験は、その現実をよく伝えてくれています。
借金に悩まされた日々|心身ともに追い込まれて
何日も眠れず、食欲も落ち、短期間で体重が減り、職場の同僚から心配されるほど、心身ともに追い込まれていました。手続き中は、裁判所や代理人からの連絡がない期間に、「本当に進んでいるのか」「何か問題が起きているのでは」と不安で何度もスマホを確認していました。それでも、最終的には免責まできちんと進みました。
連絡がない「静かな期間」は、手続きが順調に進んでいる時ほど生じやすいものですが、依頼者からは何も見えず、いちばん不安になりやすいタイミングでもあります。
今の生活と気持ちの変化|経験したから思えること
正直、自己破産がどういうものなのか、もっと早く正しく知っていれば、ここまで追い込まれる前に動けたのではないかと思います。同時に、「もっと早く相談していれば」という後悔も残っています。今はようやく区切りをつけて、少しずつですが、前に進もうと思えるようになりました。
同じように苦しい状況にいる方へ
もし「まだ何とかなる」「次で立て直せる」と思っているなら、一人で抱え込まず、できるだけ早く専門家に相談してほしいです。時間はかかっても、必ず終わりは来ます。
まとめ|現金化の連鎖から、免責という区切りへ
ネムレナイさん、ご寄稿ありがとうございました。相談から手続き終了までの不安や心情を、これほど詳細に書いていただき、私自身もとても勉強になり、考えさせられました。
クレジット枠の現金化は自転車操業の延命措置にはなっても、根本的な解決どころか状況が悪化する傾向があると感じています。この記事を読んで現金化がやめられずにいる方には、この機会にぜひ債務整理の相談をしてもらえたらと思います。ネムレナイさんがおっしゃるとおり、手続き終了までは良いことばかりではありません。それでも、借金問題を解決せずに過ごすより、はるかに良い方向へ進むケースが多いというのが、私の実感です。
債務整理をしたあとの信用情報や暮らしについては、「債務整理が終わったら|信用情報と便利な生活」の記事もあわせてご覧ください。私が運営するオープンチャット「Saims(サイムス)」では、債務整理中の方々どうしで悩みを話し合える場もあります。ひとりで抱え込みそうなときは、そうした場所を頼ってみるのも一つの方法です。


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